音響あるある:機材に名前を書きましょう!

天気がよかったので、音響機材のメンテナンスをしようと思います♪

メンテナンスの一環として、機材の整理をしつつ…普段なかなかできなかったのですが、重要なのが…名前です!

名前を書くなんていうことは、当たり前すぎることではありますが、大きな機材からケーブル一本一本まで、すべてに名前を表示しておかないと、音響の現場では思わぬトラブルに合ったりします。

名前がないとどんなトラブルが起きるか

①パクられる

まず一番あり得るのが、誰かにパクられるということです。

悪気は無いのだと思いますが、特にバラシをする時は、短時間のうちに、しかも安全に、素早く美しく片付けをしなければなりませんので、その様子はまさに戦場です。

自分の持ち物でしたら、見た瞬間に分かりますが、誰でも判別できるわけではありませんし、ヘルプ要員として、普段から自社の機材を触り慣れていないスタッフに現場に入っていただくこともあります。そんな時に、いちいち自分でチェックするわけにもいかないですよね?たいへん非効率です。その意味でも、機材の一つ一つに名前を付けることは大切になります。

②他社様の機材と混ざる

イベントなどの現場では、音響会社以外にも、映像会社、照明会社など、複数の業者さんが入ることがあります。基本的にテクニカルチーム、テクニカルスタッフと呼ばれるセクションは、会場内において一か所に固められます。

そのため、ケーブル類の引き回しなども、同じような導線に這わせることが多いです。やはり、バラシの時にはそれぞれが効率よく作業をしなければなりませんので、「これはどこのケーブルだろう…?」と悩むのも時間がもったいないくらいです。

自分たちのためにも、そして他社様に迷惑をかけないためにも、ネーミングは重要なんですね。

ちなみに、基本的には他社様の機材はケーブルも含めて、一切触らないようにしています。仲のよい業者さんと同じ現場になった場合は、ケーブルを巻いてもらったり、巻いてあげたりして、手の空いたスタッフが協力し合うこともあります。

③会場機材と混ざり、帰れなくなる

ホールや会館などでイベント、ライブなどが行われることがありますが、すべて自前の機材を使用することもあれば、会場側の機材とミックスして使用することもあります。

以前実施に起きた事なのですが、会場側からお借りしている機材の部品の数が、返却時に1個足りないときがあり、どうやらどこかに混ざってしまったようでした。

会場側としては、機材の在庫管理をしておりますので、当たり前のことですが、耳をそろえて返却するまで帰れなかったことがあります。

結局、混ざっていたのは当社の機材ではなく、その時一緒に入っていた他社様だったのですが、、、バラシの時に名前をしっかりと確認しながら作業をしていれば、防げる問題ですね。

名入れに使った道具

ということで、今回はステンシルの型枠を使って、スプレーで社名を付けようと思いました。

対象は台車。

現場では、台車もよく誰かに使われて帰ってこなかったりする代表的なアイテムです。

ステンシル用の型はアルファベットのものを購入。好きな文字列になるように文字を選び、型を抜いてつなげていきます。つなげる時は、マスキングテープを使いました。スプレーは油性のものを用意しました。(ちなみに、すべて近所のシマホで購入しました)

スプレーで失敗しないために

実際の作業風景はこちら。駐車場で作業しました。

スプレーで回りを汚してしまわないよう、新聞紙を使って周囲を養生します。

型を固定して、、いざ発射!ドキドキしながら型をはずしてみますと…

「ん?なんか思っていたのと違う」

文字の周りがぼやけてしまいました。これは失敗です💦

どうやら、型の固定が不十分で、型が対象の面から浮き上がらないように、しっかりと密着して固定しなければならなかったようです。悲しい!

さらに、ちょっと指についてしまったスプレーはなかなか落ちません!

スプレーの名入れは、

①型をしっかりと密着させること

②手袋を着用すること

を学びました。次回は、この失敗を教訓にして、きれいに仕上げたいと思います。

スピーカーの数の決め方

よくご質問をいただくのが、イベントにスピーカーを持ち込むのに、どのくらいのパワーのあるスピーカーを何台くらいあればよいのか?ということです。

実際にスピーカーの数を決めるときは、会場の様々な要因を考えますし、そのイベントの種類が、セミナーなのか、それともライブなのかによっても異なります。

例えばセミナー形式では、ゲストの皆様がしーんとなっている状況下で、プレゼンターの声を適切に届けるのに必要なスピーカー数を考えますし、パーティなど常にガヤガヤした状況下では、もっと大きな音が必要です。

これがライブものになった時も、弾き語りとロックでも異なってきますし、屋内なのか野外なのかでも全く異なります。

この辺を整理して、普段どのような目安で考えているのか、紹介いたします。

会場内で音に影響を与える要因

  • 広さ
  • 天井の高さ
  • 壁・床の材質

まず、広さについては当然の事ながら、広い会場ではパワーのあるスピーカーが必要になりますし、狭い会場では少なくて済みます。 広さに加え、そこに集まるお客様の人数とのバランスも考えます。

ただし、毎回会場の隅々まで音が行き渡るようなフルプランに必ずしもする訳ではなく、なるべく最小の規模で抑えたいというお客様からのご要望もありますので、来場ゲストの皆様がどのあたりにいるのかを確認し、必要なスペースをカバーできるようなプランにしています。

次に形です。特に、長方形に細長い間取りの会場で、横長に使いたいときは注意します。

スピーカーは、本体から360℃周囲に向かって音が飛んでいく訳ではなく、方向が限られています(スピーカーの指向性)。

そのため、横長に広い会場の場合は、スピーカーを点々と配置することがあります。

天井の高さも、結構関係があります。天井が高い会場では、それだけ天井から跳ね返ってくる音が少なくなるため、音量が足りないとスカスカした感じに聞こえてしまいます。

その場合は、スピーカーの数を増やすか、天井に近い上の方から下に向かってスピーカーを設置したりします。

壁・床の材質もかなり影響を与えます。PA的には、残響音がなるべく残らないように気を使う訳なのですが、例えば壁がコンクリートだと、ものすごく音が反射してしまい、どうしようもないときもあります。

横浜パシフィコや幕張メッセなどは音が反射しやすいですね。

壁が、学校の音楽室のようになっている会場はPA的にはうれしい限りです。

スピーカーの出力について

スピーカーの仕様では、「許容入力:○○W」と書かれていますが、これはどこまでのパワーで出力ができるかという値を示しています(ここでは簡単に説明しています)。

ちなみに、弊社サウンドサイトで使っているスピーカーは、500~600Wくらいの出力があるものが多いです。

イベントシーンと出力の目安

ワット数の目安としては、屋内セミナーなどのトーク系では、お客様一人当たり=1~2W、音楽系ではお客様一人あたり=3~5Wでみています。そして、屋外においては、屋内の2倍以上のW数が目安になります。

イベントの具体的なシーンをスピーカー数の目安は、以下の表をご参照ください。

*あくまで目安です。

それだけではない!

これまでは、ステージもしくは正面になる場所から、ゲストの皆様へ適切な音量で音を届ける目安でスピーカー数を説明してきましたが、これだけではありません。

ステージがあったとして、そのステージ上でMCが話すとき、自分の声が聞こえていなければ、非常に話しづらいです。楽器の演奏者も同じで、自分が演奏している音、もしくは他のバンドメンバーの演奏が聞こえていなければ、演奏が合わせづらいです。そのため、自分の音を確認のために聞くために、モニタースピーカーも必要になります。

モニタースピーカーはステージの両サイドに立てることもありますし、バンド系の場合は、各プレイヤーの足元に置きます。

トータルで使用するスピーカーはこれらの分も追加になってきますので、毎回、イベントではどんなコンテンツをしたいかを確認し、考えています。

以上、お役に立ちましたでしょうか?

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